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無菌性結節性脂肪織炎 (肉芽腫性炎)

今日は皮膚のしこりのお話し。
特に、ダックスに多い病気です。(コーギーやその他の犬種でも報告されています)

脂肪織炎は大きく2つに分類されます。
細菌やカビなどの感染症によって起きる「感染性脂肪織炎」 と、細菌の関与の無い「無菌性脂肪織炎」です。


この2つは全く治療法が異なるため、確定診断せずに治療を始めると、かえって 症状を悪化させてしまう場合もあるので、可能な限り鑑別したいところです。
診断には、細菌培養検査や、細胞診や生検を行う事が多いです。

「無菌性」の場合には、その原因は「免疫の関与した脂肪の疾患」ではないかと考えられて います。
また、過去に実施した皮膚縫合の「糸」が脂肪組織にアレルギー反応のような悪影響を及ぼしているのではない かと疑われていますが、詳しい因果関係はまだ明らかになっていません。
また、縫合糸の種類によって、生じやすいタイプがあるようですがこちらも厳密には因果関係は不明です。また、何らかの皮下注射後、その跡に発症することもあると報告されています。

治療は、感染性の場合には、その細菌に合った抗生物質や抗菌剤を投与していきます。
一方、無菌性脂肪織炎の場合、ステロイド剤の投与がスタンダードとされていますがシクロスポリンの投与も近年よく使われるようになってきました。
当院でもナイアシン、テトラサイクリン、ビタミンE、漢方薬などを組み合わせて治療しています。そうすることで、反応率やステロイドの量を減らすこともできるように感じています。

もし、愛犬の体幹部にしこりを見つけたら、(ダックスに限らずに)病変部が大きくなる前に動物病院できちんと診断しても らい、適切な治療を開始すると良いと思います。


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by takeuchi-ah | 2013-11-14 13:09 | 病気

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